2012年4月29日日曜日


blazing hotについてですが、これは「炎」という意味のblaze(名詞)または同型で自動詞の「燃え盛る」というものからきています。

太陽の炎によって、メラメラ、ジリジリと焼かれるような暑さ。太陽がカンカン照りつける日の暑さ。それがblazing hotです。

ちなみに、hotはポピュラーすぎるほど良く知られた単語ですが、基本的に「温度が非常に高い」ということです。夏の暑さはhotですが、そ れ以外の季節などで一時的に気温が高くなり、「暑い」と言うときは、日本語は同じ「暑い」ですが、英語ではたいていはvery warm(非常に暖かい)」とか、too warm(暖かすぎる)」と言います。

hotが100%とすると、warmは75%ほど、というのがLongmanの解説。その75%に、veryやtoo、soなどでプラスアルファして、80%、 90%、95%・・・と上げていくというような考え方。あくまでhotというのは、「本当に100%暑い」というときの単語のようです。

さてさて、そのhotに、今日ボキャのblazingのような形容詞をつけることで、暑さの程度と言うよりは暑さの「種類」を表現することができるというわけです。

blazing(形容詞)+hot(形容詞)、形容詞と形容詞が二重になってる?!と気づかれた方、スルドイです!

通常、形容詞を修飾するのは副詞ですが、このように、ある状態をあらわす表現で、形容詞と形容詞がダブルで組み合わさる限定的な用法があります。


なぜオーストラリアに来て

blazingはそれだけで形容詞なので、もちろんhotをつけずに使うこともできます。

Martha, don't forget to take some water along with you - it's blazing hot out there!(マーサ、水を持って出なさいよ。外はカンカン照りですごく暑いから!)」

Let's go into a coffee shop or something, it's so blazing here I can't stand it any more.(喫茶店かどこかに入ろうよ。ここじゃ焼けるように暑くて、もうガマンできない。)」

「うだる」って、そもそもどういう意味???という方のために、調べておきましたッ。【うだる】(「ゆだる」の変化)湯で煮られること。(小学館「国語辞 典」より)

英語はboilingで、これもズバリ、「boil(茹でる)」の形容詞形です。言葉や文化は違っても、やはり同じ人間、発想は同じなんですねぇ。

boilはお湯でグラグラ煮るわけですので、直接火で焼かれるのとは違います。同様に、暑さについても、直接太陽に照り付けられていないところで、猛烈に暑いときは、boilingと言います。

Ted, why don't you open the windows! It's boiling in here!(テッド、窓を開けてくれないか!この部屋は暑くてたまらん!)」

The theater was so crowded and boiling that we could hardly enjoy the movie.(映画館がとても混んでいて暑苦しかったせいで、ちっとも映画を楽しむことができなかった。)」

How come this room's so boiling hot?(この部屋、なんでこんなに暑いのよ?)」
Sorry, the air conditioner's out of order. Here's your fan. Use this instead.(ゴメン、エアコンが壊れてるんだ。ハイ、うちわ。代わりに使って。)」


女性が権利を持っているべきですか?

scorchingの「じりじり焼かれるように」っていうのは、どのように違うのか?このscorchingは、動詞原型はscorchで、「熱で焼く」という概念です。
炎(blaze)で直接焼こうが、フライパンなどで焼こうが、高温で焼くことをscorchと言います。

それで、おおまかな意味としては、blazingと似ていますが、blazingのほうがより「炎」をイメージさせ、強烈な印象がある、ということができるでしょう。

scorchingのほうは、炎のイメージはないにしても、熱でじりじり焼かれるというニュアンスで、たとえば焼け付く砂漠や、あるいは身近では アスファルトの照り返しなどで、じわじわじりじり熱せられる、そんな場合にピッタリでしょう。

We couldn't bear under the scorching sun any longer.(じりじり焼け付く太陽の下、わたしたちはそれ以上耐えることができなかった。)」

You better quit today's hiking. It's insane to go out on such a scorching hot day!(今日のハイキングはやめにしたほうがいいよ。こんな猛暑の日に出かけるなんて、正気じゃないって!)」


水車は何ですか?

muggyとは、unpleasantly warm and the air seems wet(不快な暑さで、空気も湿って感じられるような状態)のことです。ここで、warmという単語で解説されている点に注目してください。 いわゆる「暑い」のhotを100%とした場合、warmは75%程度の暑さを指していました。それで、さまざまなhotはもちろん、通常hotと表現する暑さに比べれば、このmuggyの暑さはまだマシ、ということができます。 ここ日本でも、蒸し暑いのはそれはそれでたまらないけど、カンカン照りに比べれば、まだマシ、という天気は多々ありますよね。そのような感覚とほぼ同一ということができるでしょう。 the air seems wet(空気が湿って感じられる)"という表現からは、自分の肌で実感する感覚として「蒸す」「べたべたする」というよりは、空気中に感じる湿気に注目していることが分かります。 そういう点でも、不快指数は高いとはいえ、まだmaxではないと言えます。

What's wrong with Dan?(ダン、どうかしたの?)」 「He says he feels dizzy whenever the weather is muggy. He's having some rest in the health-care room.(蒸し暑い日はめまいが するんだって。今保健室で休んでるよ。)」

I don't wanna go out. It's so hot these days.(外行きたくない。ここんとこ毎日すごく暑いんだもの。)」
It is, but not very much today, though a little muggy.(確かにね、でも今日はそうでもないわよ。少し蒸し暑いけど。)」


ものすごく暑いわけではないけど、空気が湿って蒸し暑い。それがmuggyでした。それでは、stickyは、どう違うのでしょうか?
"making you feel uncomfortable and very hot, wet, and dirty(非常に暑く、湿っていて、汚く、不快に感じさせる)"

もともと、stick(ベタッと張り付く)という動詞からきているこの単語、泥や汚れで「汚い」というよりは、熱く湿った空気が「ベタベタく っつく」という感触が、「不快な、嫌な、洗い流したい」という感覚を呼ぶことに、より注目していると考えられます。

muggyもuncomfortableとはいえ、stickyは、その不快さがより増したもの、と言えるでしょう。

Isn't it rather muggy today?(今日はかなり蒸し暑いですね)
Yes, in fact, it's very sticky. We have muggy weathers in our country too, but not like this!(ええ、すごくベタベタしています ね。英国でも蒸し暑い天気というのはあるけれど、これほどじゃないねぇ。)

また、muggyはwarmという単語を使って解説されていましたが、stickyは「very hot」といわれている点に注目!120%の暑さというところでしょうか。

湿気のすごさだけでなく、温度の高さをとっても、かなり不快指数の高い単語と言えるでしょう。

上の英国の方の発言ではないですが、一般に「蒸し暑い」という場合はmuggyでも、日本のような、極端な湿気と暑さで、たまらなく蒸し暑 い!という場合には、むしろstickyのほうが合っていると言えます。



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