2012年4月17日火曜日

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(朴)『先生、じゃあね、今北朝鮮でたくさんの人が餓死しているのに・・・先生は愛国心に燃えて大変な仕事をしているのに北朝鮮のやってる事はめちゃくちゃだって事・・・』(辛)そんな話をなぜ私にするんだ。
めちゃくちゃであれ、くちゃくちゃであれ、関係ない。なぜそんなことを私に言うんだ。
私が誤解しているのか、誰が誤解しているのか、見てみなさい・・・
『世界というものは』・・・人間というものはもともと・・・。とにかく、原始社会で人間がサルのように過ごしていた。次第に奴隷社会、封建社会、資本主義社会。資本主義社会から金持ちは良い暮らしが出来、お金がない人はずっと差別を受けなければいけない。民族的な差別、男女差別、人種差別をするから、差別を克服するために、社会主義、共産主義になるんだ。だから、私を説得しようと・・・、これを何のために持ってきたんだ。(朴さんが持参した差し入れを指して)

(朴)娘が買ってくれました。先生に持っていってやれって。これだけでも受けとってください。

(辛)嫌ですよ。

(朴)お兄さんの写真です。これは。(*12)

(*12)辛には、韓国に実兄など肉親がおり、朴さんは、兄夫妻と会い、交流していた。兄は、辛と面会した際、自らの罪を悔い改める様言うと、辛は「北に家族がいるから、何も話せないのだ」と語ったという。
この兄の死(一昨年夏)以来、他の肉親は、辛との接触を一切持っていない。

(辛)いらない。いらない。私は徹底して朝鮮民主主義人民共和国の共産主義者なのに、私たちをけなし、私たちを全世界にあることないこと話して。

(朴)『ほんまに先生分からず屋やね。私が裏切ったん違うのに・・・』

(辛)裏切りをしなかったなら、なぜ。今も私の前でこんなふうに話して。

(朴)先生。私が裏切ったん違う。

(辛)頭の中がごちゃごちゃになってしまったけど。人間、礼儀道徳がなくちゃ。

(朴)先生を裏切ったのは先生の仲間でしょ。

(辛)いま、ここで私になんと言った。いま、共和国では人々が飢え死にして・・・。

(朴)飢え死にしている。本当に。

(辛)そのような話を、監獄で、「朝鮮日報」がそんなことを書いていることを私が知らないとでも思っているのかね? そんなことを私に話してどうしようというんだ。

(朴)『先生は一生涯私を誤解してる・・・』

(辛)私に朝鮮を裏切れと言っているのが、それが私を裏切っているのではないか。

(朴)『それなら先生も裏切ったじゃないの。』

(辛)『裏切った?』 朝鮮が私を裏切ったのでもなく、私も朝鮮を裏切らないということだよ。なのに、私を民族反逆者にさせようとしているんじゃないか。

(朴)『違います!』


どのように私はジョージア州の法的分離のために提出することができます
(辛)私を民族反逆者にさせようとしているんじゃないか。
そのような話を私の前ですること自体が失礼だ。
『いくらあつかましい人だって人の前ではそんなこというんじゃないよ。俺はバカじゃないんだ。』
『俺を育てて大学まで卒業させたのは誰か。最後まで恩に報いるのが人間なのに、それなのに今、私を育て大学まで勉強させてくれた祖国を俺が裏切った?
バカバカしい。』

(朴)『判りました。それは置いてきます。娘がくれたの。』(*13)

(*13)朴さんの娘さんは、一時期、辛と朴さんと同居していた。

(辛)娘もなにも、私は要らない。そちらが送ったものは一度も開けずにそのまま返送した。そのまま返送したら、もう二度と送っちゃいけない。ずっと送り続けたら、これは日本語で言えば、『嫌がらせよ。』

(朴)『判りました。じゃあ先生は私が裏切ってめちゃくちゃにしたと思ってるわけ?』

(辛)なぜ、朝鮮に忠実な人を冒涜するのが裏切りじゃないんだ。生きても死んでも朝鮮のために生きるというのに、この歳になって私一人をおいて、日本、韓国の安企部、警視庁が手をつけられないから後ろで操っていることは分かっている。私が生きているから、死ねば『操り人形の』価値がなくなり、死のうとまで決心しているのに、ここまでやってきて。
例えば、H子。H子の家に何度か行って、H子が嫌だと言えばいかないはずだよ。私が政治的な目的で・・・、私がどんな人だか知っていたら。15年間、こんなことをし続けて。一番悪いよ。

(朴)『先生は私が裏切ったと思ってるの?』

(辛)安企部に売り渡した方元正(パン・ジョンウォン)よりももっと悪い。
方は私を売り渡して、韓国から1億5千万ウォンをもらった。しかし、アイツはそれ以来、『男らしく僕の前に現れたことがないよ。』ヤツだけじゃなく、彼の全家族が、私がその家族の家に荷物もお金も預け、それを自分たちが全部所有してしまった。
彼を通して僕が『何億円というお金を南朝鮮に送ったのに。』

(朴)『先生、とにかく貰ってくださいよ。』

(辛)『人間というのはね・・・』

(朴)『私が裏切ったん違う!』(泣く)

(辛)『裏切り・・・』

(朴)『先生、北朝鮮はまともな国じゃないでしょ。』じゃあなぜ・・・。

(辛)その話をなんで僕にするんだ。

(朴)『だから先生が、あの国で任務を受けてたずさわったけど、北朝鮮は変わってしまったんですよ。私のために変わったんじゃなくて事実そうなってるじゃない?』

(辛)・・・

(朴)『先生が判らないと思って言ってるんですよ。』


あなたは、バージニア州の3週間のために何をすればよい
(辛)『ぼくは馬鹿じゃないんだよ!』
このような本を書く能力がない人が、他の人が書いておいて自分の名前だけ貸してあげたというそんな人が。
このような本を書く能力がない人が、私に、朝鮮の人は飢え死にし、そこでは私を裏切っているのに、私が、辛がバカになって朝鮮を信奉していると。思想転向させようと。

(朴)違います。『真実を判らないとだめだって言ってるのです。』

(辛)真実を知っている。朝鮮を捨て、日本の奴等の手先になれと言ってるんじゃないか。

(朴)違います。

(辛)なら、なぜそのような話をするんだ。

(朴)『先生。興奮しないで。血圧が高いんだから・・・』

(辛)『血圧?』・・・血圧と何の関係がある・・・

(朴)『私は・・・先生が15年も入れられて・・・だから私は祖国統一する、統一するでしょう。それだったら、この地で頑張ってくださいって言いたくて・・・』

(辛)ここで? なぜだね?

(朴)『先生は捕まったからひどい目にあうんじゃないかと心配で・・・』

(辛)この安企部の手先! 『ばかなこと言うんじゃないよ。くそ野郎!』

(朴)『先生は(北朝鮮へ)行って自信あるんですか? 行って・・・』

(辛)『あるから行くんでしょう?』

(朴)『行くんですか?』

(辛)『そう。』

(朴)『一旦捕まったのにやられるん違いの?』

(辛)『誰がそんなこと言ってた?』

(朴)『言わないけど・・・そうじゃないかと思うの。だってちょっと疑わしいのはみんな殺しちゃってんだから・・・』

(辛)『だから馬鹿な事を聞いてきていると・・・』

(朴)『だって事実じゃないですか? だったら先生、北朝鮮から韓国に亡命してきたファン書記知ってますよね? あの人に会ってみてくださいよ。北がどんな状態か・・・』

(辛)ファン・ジャンヨプと私は違います。ファンは朝鮮で罪を犯し、ここに逃げてきた。私は朝鮮で罪を犯してここに来た人間じゃない。

(朴)『罪を犯してないですよあの人は・・・』

(辛)『馬鹿な事言うんじゃないよ・・・罪を犯してない人がなんで自ら逃げるの?』

(朴)『北からわたってくる10万人もの人たちは、あの国はめちゃくちゃだって・・・』


何年は、黒人をしました
(辛)私はここで良い話だけ聞いていると思うのですか? 新聞なんかでそんな話を聞いたら、『血圧が上がってどうしようもない。』私は悪い話、良い話を全部聞いて全部知っているよ。だけど、それは新聞、ラジオ、テレビを聞いて知っていることであって、直接来てこんなふうにする人はいません。そんなふうにしたら大変なことになります。だから、安企部の奴等もそうだし、日本の警視庁は私を怨むだろうけど、日本の警視庁は何だ。 安企部が「思い通りにしていい」と言って、日本の警視庁の人が来たよ。「日本に行かなくてもいいから、ここで自分と会おう」と言った。

(朴)会いましたか?

(辛)私がなぜ会うんだ?
問題は私を政治的に利用し・・・私は祖国統一、南北統一のために命を捧げようというのに、南北を分断させようとする奴となぜ会う?
分断よりももっと悪化させようということなのに、私は徹底して南北統一のために戦う人間なのに、北に対する非難をし、北に行けばどうなると話すこと自体が南北統一をさせないことだ。

(朴)違います。

(辛)私を訪ねてくる人の中で、そのような人は一人もいません。訪ねてくる人の接見名簿を見て多くの人に会うよ。南の学生、北に行ってきた記者たちみんなに会う。だけど、安企部が送った人には会わないよ。

(朴)『先生、ひとつだけ聞かせてくださいよ。』

(辛)『いやですよ。』

(朴)先生、ひとつだけ聞かせてくださいよ。

(辛)いやですよ。

(朴)『そしたらほかしたらええわ。こんな人の気持ち、先生は判らない人じゃないと思ったのに・・・』

(辛)『人の気持ちをわかりたい人はまずそちらから人の気持ちを判らないといけない。』 ここで、朴さんは、部屋から追い出され同行記者に合流した

(朴)『ちょっとこっち来て(取材班に)いらないんだって。』
『先生は誤解をしています。たくさん。
いらないんだって・・・私のことめちゃくちゃ誤解してるわ。』

(辛)日本人か?(記者に)・・・朝鮮人として・・・

(記者)『そうです。』
『先生ね。朴春仙さんが裏切り者だっておっしゃいましたね?』
(辛)『馬鹿なこというんじゃないよ。』

(朴)『なにが裏切り者だ。』

(辛)『裏切りものじゃなくて、民族反逆者だよ。』

(朴)『なんでですか?(泣く)
私が告げ口をしたのではありません。あなたと一緒にいた人が突き出したんでしょ。
私は先生を助けようと、どれだけ苦労をしたか。私の兄が死んで。兄は死にました。
あなたのせいで。私が助けてあげたのに。』


(記者)『先生ね。朴春仙さんのお兄さんは殺されたんですよ。』(辛)『なにをそんな馬鹿なこというか。』(記者)『ばかなことじゃないよ。朴さんのお兄さんは殺されてるんだよ。銃殺されて。』(辛)『銃殺? 銃殺。そんな馬鹿なこというんじゃないよ。』(同居人)帰れ!(押し問答になる)(記者)『兄弟がね、兄弟が・・・』(同居人)帰れ!(記者)『ちょっと待って。』(同居人)『ちょっと待ってじゃない。』帰れ! 朴号泣

(朴)『私が裏切ったんじゃないのに・・・』

(記者)『朴さんが・・・・・・事実でしょ?』(同居人)帰れ!(押し問答になる)(記者)『帰るけどね・・・大きな声で言いすぎましたけどね・・・ただ・・・』(同居人)『なにかおまえは!』(記者)『そうです。朴さんは(北朝鮮へ)探しに行ったんですよ。そしたら北朝鮮の幹部が謝罪したんですよ・・・謝罪しました。』もみ合いになる

(朴)『謝罪しました。』(同居人に)
私は犠牲者です。私はこの先生を助けてあげていたのに、私の兄まで、我が国が殺しました。この先生が良く話してくれていたら、私の兄は死なずにすみました。
私の兄がなぜ死ななきゃいけないんですか? 私が(辛光洙を)助けてあげたのに。


(辛)・・・朝鮮の革命に・・・と言いながら、自室に引き上げようとする辛光洙に記者が詰め寄る。(記者)『朝鮮の革命のためなら原敕晁(ハラ・タダアキ)さんを拉致してもいいのか! 原敕晁さんを拉致したんだろう!』(辛)『なにをいうかこのクソタレメ!』と詰め寄る記者を殴り、突き放して、自室に入りドアを閉める。(同居人)帰れ! 記者を階段下に突き落とそうとする。(記者)『判りました。・・・帰るけど暴力は使わないでください・・・』押問答の末、同居人に押し出されるようにニ階から階段をおり、家の外に出る。

(朴)金正日のせいで、私の兄は死にました。本当です。先生、何も知らないでしょ。
あの国がどのようにして人を殺し、信じていたあの国が兄を殺し、私の子供たちを苦労させ。大きく間違っています。あぁ、恐い。こんな先生を信じた私がバカだった。
日本人を拉致し、苦労をさせ、そんな人が人間ですか? 共産主義者ですか?
私の兄は共産主義者でした。
こんなに苦労するなんて知らなかった。私の兄まで殺して。
北朝鮮を信じていた。あの国が私たちをどれだけ・・・呆れ返って物が言えないわ。
日本人まで拉致し、私のお兄さんを殺しておいて、何が革命だ。何が祖国統一だ。
北朝鮮の国民たちにどれだけ苦労をさせているのか。あの金正日が。
人間じゃない。みんなバカみたいに。何が祖国統一だ。人を殺しておいて何が祖国統一だ。日本人まで拉致しておいてバカな人間たち。私を誤解してるんだよ。私が国を売り渡したと大騒ぎだよ。頭がどうかしてるよ。



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