2012年5月5日土曜日

3月 2012


長編小説を書くための三つの道具

 小説は敷居の高いメディアだ。

 映画やアニメ、マンガの手軽さには敵わない。エンターテインメントに限れば、そういう手軽なメディアのほうが面白いに決まっている。

 ならば小説は、どうすれば他のメディアと戦えるようになるのだろうか。

 重要なのは、小説とは紙の上のインクの染みだということだ。お話を創作しようとすると、どうしても抽象的な概念として「小説」を思い浮べてしまう。ストーリー、ドラマ、キャラクター……小説を構成するすべてのものは、抽象的だ。

 しかし小説を書きあげるためには、抽象的な世界だけでなく、物理に支配された現実世界に視線を移さなければいけない


レストランロチェスター高い滝

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「魅力的な登場人物を思いついた。

 作品全体の雰囲気を決めた。

 読者の眼を引くようなシーンもある。

 オリジナリティの高いアイディアも持っている。

 短編小説ならばすでに何本も書いているし、友達にも面白いと言ってもらえる。

 だけど長編が書けない――」

 こういう状態が続くワナビは少なくない。長編小説を書きあげるのは、それはそれは体力と集中力のいる作業だ。短編小説ならば一点集中のアイディアで切り抜けられる。短さのおかげで最後まで読んでもらえる。けれど長編小説となれば話は別だ。原稿用紙換算で300枚程度(42字×17行の文庫本ならば260ページ程度)を読み解くのは、読者にも負担となる。


ウィチタ劇場、ウィチタフォールズ、テキサス州

「長編が書けない」

 ずいぶん長いこと、この状況から成長できなかった。

 しかし最近になって、ようやくこの状況から脱出することができた。ので、そのきっかけとなった技巧論を書き残しておく。

 前提として:

◆短編小説ばかりを書いていた頃から、プロットは必ず準備していた。

 お話の全体像を決めてから筆を進めていた。

◆いつも、お話は「オチ」から考えている。

 オチを決めたあとに、必要な登場人物や、周辺環境などを設定している。

◆最低限の文章力はある、と思う(勘違いかも知れないけど)

 長編・短編を問わない賞で、上位0.9%まで残ったことがある。その時よりもクオリティの高い文章を書くように心がけている。


滝農場WA

 こんな感じのワナビが、3つのアイテムを手に入れることで、へたくそなりに長編小説も書けるようになった。そのアイテムとは次のとおりだ。

1.三幕構成

2.シーン数の算出

3.何ページごとに「引き」を作るか

 これら3つのことを知るだけで、とりあえず300枚の原稿用紙が怖くなくなった。

 では順番に、これらの内容を説明していこう。

 ◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆

1.三幕構成



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